障害年金社労士のためのFP力養成基礎講座(全6回)《障がいのある人の家計を支えるお金の知識とサポート力を磨こう》
【どんな講座か】
障害年金の受給は、障害のある人の生活の土台となる重要な支援ですが、それだけでは当事者と家族が直面する複雑な金銭的課題を解決することはできません。本講座は、障害年金の専門知識に加えて、相談者(障害のある当事者・家族)の家計と生活全体を見渡し、適切なアドバイスができるようになるための知識やスキルを学び合う講座です。
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を活かして当事者・家族の支援に取り組む石川智さんと久保田あきみさんを講師に迎え、相談者の生活実態やニーズにこたえる金銭管理、資産形成、相続対策など実践的な知識とスキルを、全6回の講座で体系的に学ぶことができます。
【なぜ今、障害年金社労士にFP力が必要なのか】
✓ 社会環境の変化による新たなニーズ:物価上昇や社会保障制度の変化により、年金だけに頼れない時代になっています。相談者の家計を総合的に支えるアドバイスが求められています。
✓ 「親なき後」問題の深刻化:高齢化社会の進展に伴い、親なき後の資産管理や生活設計についての相談が増えています。相談者に寄り添った対策提案ができる専門家が必要とされています。
✓ 業務の差別化と拡大のチャンス:FP的な視点や知識・情報を持つことで、他の社労士との差別化が図れるだけでなく、相談者からの信頼獲得につながり、新たな業務展開の可能性が広がります。
✓ 継続的な関係構築の実現:障害年金の支援とあわせて、受給後も相談者と継続的な関係を構築できます。
【全6回で得られる知識やスキル】
✓ 実践的な家計管理支援力:障害年金が主な収入である相談者の家計を理解し、限られた資源で最大限の生活の質を確保するための家計管理の基本と実践的なアドバイス方法
✓ 将来設計のための金融知識:親なきあと対策に必要な保険・資産運用の知識と、相談者の状況に応じた最適な提案ができるスキル
✓ 多様な金銭管理方法の理解:後見制度・信託など各種金銭管理の選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを理解し、個々の状況に合わせた適切な提案ができるスキル
✓ 相続・資産移転の専門知識:親なきあとの相続などの法的知識と実務的なアプローチ方法
✓ ライフステージ別の家計設計の提案力:先天性障害・中途障害、就労の有無などなど状況別の家計設計(ライフプラン)に関する基礎知識
【講師の紹介】
石川 智さん
《略歴》 2012年FP事務所開業し、様々な福祉分野での「FPの活かされ方」を実践し続けてきた。精神保健福祉士、保護司。
★石川さんからのメッセージ★
「障害分野にFPがなぜ?」と珍しがられてから12年以上が経ちました。私の理念は「どんな人でも必ずライフプランは実現できる」です。障害のある次女と生活し、障害のある人の就労支援に関わりながら、この理念をいつも高く掲げてきました。今回の講座で皆さんに「FP×精神保健福祉士」の視点からの「学びの機会」をご提供できればと思います。そしてその学びを社労士業務に活かしていただければと思います。
久保田あきみさん
《略歴》 2021年社労士開業。FPとして、全国の特別支援学校・親の会などで、障害者とお金に関する講演多数。
★久保田さんからのメッセージ★
娘に重度知的障害があり、FPとして「障害のある方とその家族の家計相談」を専門にしています。障害年金は家計の大きな柱ですが、お金の分野は裾野が広く、金銭管理や保険、後見や信託、親なきあと対策についてなど、当事者の悩みは尽きません。この講座を受講することで「障害とお金」について広く深く知って頂き、社労士として、当事者の方々により総合的な支援をして頂く一助になれば嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
【全6回の講義概要】
★7月26日から12月20日まで月1回全6回の講座
★開講時間は各回19:30~21:00
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★第1回 :7月26日(土)
「家計管理~やりくり上手になるためのヒント(障害のある人編)」
講師:石川智さん
収入が一般の人よりも多くない障害のある人にとって、お金を上手に使うのは、自分の生活の「質」Lを極端に下げないためにも重要なポイントです。能動的にやりくりに取り組むための「ヒント」なども考えてみましょう!
★第2回 8月16日(土)
「保険と資産運用~親なきあと対策とともに物価上昇に備える」
講師:久保田あきみさん
親なきあとに備えるための共済や終身保険、その他の保険についても具体的に紹介いたします。また、最近よく質問のあるNISAやiDeCoについて、障害のある方ができるのか、やるべきなのかの考え方についても解説します。
★第3回 9月20日(土)
「お金の管理~後見・信託について学ぼう」
講師:久保田あきみさん
障害者のお金の管理というと、後見や家族信託が浮かびますが、制度上の問題点があることも事実です。この回では、後見と信託のメリットとデメリットを紹介すると共に、その他のお金の管理方法について紹介します。
★第4回 10月18日(土)
「 遺産相続~障害者世帯が『争族』を避けるために準備したいこと」
講師:石川智さん
一般的には「相続」が「争族」になるポイントの一つに、「相続人のコンセンサスができていない事」が原因だと言われます。相続の基本的な知識と、障害者世帯が今からできる「争族」対策について学びます。
★第5回 11月15日(土)
「20歳前障害の方のライフプラン~働き方・暮らし方とマネープラン」
講師:久保田あきみさん
20歳前から知的や発達障害のある方は、親元から自立後、どこで働きどこに住むのか。どれくらいの収入と支出があるのか。様々なパターンを挙げてライフプランを作成し、課題と対策について考えます。
★第6回 12月20日(土)
「成人で精神障害の方のライフプラン~精神・発達障害のある人のライフプラン実現をサポートしよう!」
講師:石川智さん
中途発症の障害を抱える人にとっては、障害受容が進まない、制度の活用が遅れてしまう、などが起こりがちです。そこでそのような人のライフプランを実現するためには、具体的に何ができるかを学びます。
【参加費(税込み)】
★1回あたり3,300円
★全6回参加は18,000円(消費税分割引)
【参加方法】
★Zoomミーティングによる完全オンライン
★当日参加または後日動画視聴
★参加者全員に、編集動画の視聴サービス
【申し込み締め切り】
★全6回参加:7月19日(受付終了)
★第1回参加:7月19日(受付終了)
★第2回参加:8月9日
★第3回参加:9月13日
★第4回参加:10月11日
★第5回参加:11月8日
★第6回参加:12月13日
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障害年金は当事者・家族の生活を支える重要な柱ですが、それだけでは安定した生活と将来への安心は十分とは言えません。親の高齢化、物価上昇、制度変更など、当事者を取り巻く環境は日々変化しており、より包括的な支援が求められています。
この講座を通じて、障害年金の専門家としての知識に加え、当事者の生活全体を支えるFPとしての視点と家計支援の他制度について理解を深め、アドバイスできる力を身につけることで、いっそう信頼される社労士へと成長することができます。豊富な経験をもつお二人から直接学ぶことのできるこの機会に、仲間たちと共に学び、支援の幅を広げてみませんか。
申込期間 | 2025/12/6(土) 23:59 まで あと 133日 |
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開催日時 |
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主催情報
主催者 | 障害年金業務研修会 |
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お問い合わせ | 事務局責任者 村崎 直人へ問い合わせする |