障害年金社労士のための2025年夏の特別講座in大阪《障がいのある女性の生きづらさについて考える》
障がいがあり、女性であることによる生きづらさの現状と背景を理解し、軽減・解消のために私たちにできることを考えてみませんか
【どんな講座か】
この講座は、障害年金業務に誠心誠意取り組む社労士の仲間たちが、障がいのある女性が直面する独自の「生きづらさ」の現状と、生きづらさを軽減・解消するために、どんな支援ができるのかについて、当事者や他職種の支援者とともに学び合い、考え合おうという講座です。
“障がいがあること”、“女性であること”—この二つが重なるとき生じる複合的な困難=「生きづらさ」への共感的な理解は、障害年金の相談や請求支援においても、しっかり持っておきたい視点です。特に、雇用・経済面での二重の不利益や、暴力・虐待のリスクの高さなど、私たちも現場で直面し対応に苦慮する課題ではないでしょうか。
しかし、こうした複合的な差別や困難への認識は社会的にまだ十分に広がっていません。
講座では、社労士とともに、当事者、相談支援専門員、研究者という多様な視点から「障がいのある女性の生きづらさ」の実態と背景を学び合います。障害年金支援の現場から見える課題、福祉の相談支援の最前線で直面する問題、そして当事者の貴重な証言と、当事者・家族への支援に関する研究に基づく問題提起を通して、新たな気づきが得られるでしょう。
講座をきっかけにして、障がいのある女性への支援に関心を持つ社労士の仲間同士のつながりが生まれ、福祉の支援者や当事者との相互理解と連携も深まることを願っています。
「誰もが生きやすい社会をつくりたい」。その思いを同じくする社労士や当事者、福祉の支援者のみなさんとの対話と学び合いを通じて、障害年金社労士としての相談や請求支援のレベルアップを図りませんか。
【講座で得られることは…】
★障がいのある女性の当事者から直接話を聞くことで、生きづらさの実態や支援のニーズについて、机上の理解を超えた深い理解を得ることができます。
★障がいのある女性の生きづらさの現状と背景について理解を深めることができ、相談や請求支援のヒントを得られます。
★障がいのある女性の支援では、多職種の支援者との協力が欠かせないこと、他分野の支援者も社労士の協力に期待をもっていることを共有することができます。
【講座概要】
◎日時:7月5日(土)13:00~16:30
◎会場:CIVI研修センター新大阪東 E605会議室
◎会場定員:50人程度
◎参加方法:会場参加、オンライン参加、後日動画視聴
◎講座参加費(税込み):5,500円
◎懇親会参加費(税込み):5,000円(希望者のみ)
◎申し込み締め切り:6月28日
【時間割】
12:30~13:00 受付
13:00~13:10 開会あいさつ
13:10~14:10 第1部:生きづらさに寄り添う支援について考える
障害年金支援の現場から…社労士の藤岡夕里子さん
福祉の相談支援の現場から…相談支援専門員の柳田久美子さん
14:10~14:20 休憩
14:20~15:00 第2部:生きづらさの実態と支援者への期待
DPI女性障害者ネットワーク副代表 村田惠子さん
15:00~15:05 休憩
15:05~15:45 第3部:生きづらさの社会的背景と誰もが生きやすい社会を創るために
佛教大学社会福祉学部教授 田中智子さん
15:45~15:55 休憩
15:55~16:25 質疑応答・意見交換
16:25~16:30 閉会あいさつ
※終了後、希望者による懇親会を予定しています
【お話をする4人の略歴とメッセージ】
村田惠子さん
《略歴》DPI女性障害者ネットワーク副代表。現在、京都頸髄損傷者連絡会会長、主任相談支援専門員、京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター「京都SARA」の支援員として活動。
♪村田さんからのメッセージ♪
障害があり女性であることで受ける複合的な差別への認識や理解は深まっていません。DPI女性障害者ネットワークでは2012年障害のある女性の生活の困難―人生の中で出会う複合的な生きにくさとは―複合差別実態調査報告書を発刊、2023年には新たな課題を提起した障害のある女性の困難ー複合差別実態調査とその後の10年からーを発刊して障害のある女性が抱える困難を報告しました。研修に参加されたみなさまが実態調査報告から見える社会の課題と支援への理解を深めていただく機会となり、支援の輪が広がることを願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
田中智子さん
《略歴》佛教大学社会福祉学部教授。専門は、障害者福祉、家族福祉。研究テーマは、障害のある人の家族ケアラーにおける社会的不利、ケアの社会化をめぐる暮らしの場。
♪田中さんからのメッセージ♪
障害があること、女性であることはいずれも個人にとって偶発的な事象であるにもかかわらず、そのいずれもが現代社会における生きづらさにつながっています。生老病死を通して誰もがケアの当事者であることから不可避的です。障害女性たちのリアルから、誰もが生きやすい社会のあり方について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

藤岡夕里子さん
《略歴》社会保険労務士、社会福祉士、FPとして障害年金の請求業務を専門に活動している。介護・子育ての経験も活かし、福祉関係者と連携して寄り添った支援を目指して日々奮闘中。
藤岡さんからのメッセージ♪
障害年金業務は、年金知識だけ、目の前の訴えだけで対応しようとすると請求者本人を傷つけてしまうことがあります。その前提にある根本的な問題を意識しなければうまくいきません。この点は男女共通だと思いますが、その中でも今回は女性であるが故の苦しみに着目してお話をさせていただきます。
そして支援者目線、当事者目線、研究者目線のお話を聞くことで支援者としてあるべき意識を皆様とともに学ぶことができるまたとない機会であると考えています。
より良い支援を目指す皆様とお会いできること、楽しみにしています。
柳田久美子さん
《略歴》相談支援専門員、社会福祉士、精神保健福祉士として、障がい者、障がい児の相談支援業務を専門に活動中。家族の介護に20年以上携わった経験を活かし、当事者だけではなく当事者家族の気持ちにも寄り添い、各自が自分の生活と将来を大切に考える事が出来るように心がけている。
柳田さんからのメッセージ♪
生まれつき障がいを持った方、中途障がいの方、ご家族に障がいを持った方がおられる方、それぞれの立場、境遇により、障がいのとらえ方や向き合い方も異なります。将来を考える時に切羽詰まった気持ちではなく、余裕を持って今後の生活をどのように組み立てていくか、を考えることができるよう、利用できる制度や援助を活用し、支援に繋げていけるようにと思っております。障がいのある女性への支援で心掛けていることなどについてお話したいと思います。よろしくお願い致します。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
申込期間 | 2025/7/1(火) 23:59 まで |
---|---|
開催日時 |
|
料金 | 当日参加・後日動画視聴 5,500円 |
開催地 |
主催情報
主催者 | 障害年金業務研修会 |
---|---|
お問い合わせ | 事務局責任者 村崎 直人へ問い合わせする |
懇親会
料金 | 5,000円 |
---|
講座終了後、懇親会を開きます。
懇親会参加費(税込み)は1人5,000円です。
キャンセルに伴う返金は行いません。
ご了承ください。