誰でもわかるCPDS。基本的な事項から効率的な取得方法までを徹底解説します。
 

CPDSは一般社団法人全国土木施工管理技士会連合会が運営する継続学習制度です。
このページではCPDSって何?総合評価や経審で加点されると聞いたけれど何点加点されるの?
インターネット学習の上限が撤廃されたと聞いたけどいくらでも取得できるの?など
CPDSに関する疑問点を分かりやすく解説します。


 

                                     目次                                       


1.CPDSとは
2.CPDS取得のメリット
3.ユニットの取得方法
4.上限ユニット数について
5.KENTEM CPDSサービスについて
6.CPDS認定講習の探し方
7.効率的なCPDSユニット取得方法

 

 

 







 

CPDSとは                                1.



CPDSは一般社団法人全国土木施工管理技士会連合会(以下、JCM)が運営する[※]継続学習制度のことで、技術者がセミナーや講習を受講することにより、「単位(ユニット)」が受講者に与えられる制度となります。
セミナーや講習会を受講することにより技術者の専門知識や技術力向上を後押しし、また、単位(ユニット)を付与することで継続学習の客観的評価が可能となるという仕組みです。
また、一般的に継続学習制度はCPDと呼ばれますが、JCMの継続学習制度はCPDにSystemのSを付けてCPDSと呼ばれており、主に土木施工管理技士の技術力向上を支援しています。
毎年、ガイドラインが更新されており、2023年度のガイドラインは https://www.ejcm.or.jp/about-cpds/ にて確認ができます。


※継続学習制度…セミナーや講習会に受講した技術者が、その学習を記録し、必要に応じて学習履歴申請証明書を発行するシステム








 

CPDS取得のメリット                           2.



CPDSは公共工事の入札の総合評価における技術者加点や経営事項審査の評点に活用されています。
例えば中部地方整備局の総合評価落札方式では、施工能力評価型Ⅰ・Ⅱにおいて、配置予定技術者が前年度に年間推奨単位以上を取得した場合に1点加点されます。





また、静岡県交通基盤部の総合評価落札方式においても、施工能力評価型や技術提案評価型において、継続教育(CPD、CPDS)の取組状況として、継続教育の証明あり(各団体推奨単位以上取得)で1点加点されます。
その他の地方整備局や都道府県の総合評価落札方式においてもほとんどの発注者にてCPDSは加点対象となっています。


CPDSでは「標準ユニット」と「優良ユニット」という設定があり、発注機関が指定をしない場合には「標準ユニット」が推奨ユニット数となります。




また、自治体によっては入札参加資格においても加点対象となっております。

さらに、令和3年からは経営事項審査においても加点されるようになり、技術者の取得単位(ユニット)合計により最大10点加点されます。
※経営事項審査における加点点数計算方法については こちらをご確認ください。







 

ユニット取得方法                              3.



一般的には講習会の受講により、1時間1ユニット取得することができます。
なお、計算上は30分単位となりますので、例えば2時間30分の講習会を受講した場合は3ユニット取得できます。

なお、1時間当たりのユニット数は学習形態によって分かれており、
①講習会への参加:1ユニット/1時間
②講習会等の講師:2ユニット/1時間
③管理技術者講習:2ユニット/1時間
④機械の操作などの技能講習:0.5ユニット/1時間 などとなっています。




また、WEBを使用したユニット取得方法としては、
①会議アプリ等を利用した日時を指定して開催される講習への参加する形態と、
オンデマンド配信動画を任意の時間で閲覧する形態の2種類があります。

なお、講習会受講以外でも、講習会等の講師の実施・展示会への参加・論文執筆・特許/実用新案取得などでユニットを取得することも可能です。







 

上限ユニット数について                           4.



CPDSでは、特定の学習形態に偏ることを避けるために年間取得ユニットに上限がある学習形態があります。
下表がユニット取得数に上限がある学習形態とその上限数になります。
下表に掲載が無い学習形態(例:形態コード101-1(講習会・研修・技術委員会・現場見学会))については、上限がありません。



※WEBによるユニット取得方法としては、
①会議アプリ等を利用した日時を指定して開催するオンラインセミナーに参加する方法と、
②オンデマンド配信されている動画を任意の日時で視聴する方法がありますが、上記表における形態コード402(403)のインターネット学習は②にあたります。
①のオンラインセミナーについては形態コード101-1又は108となります。101-1については上限無し108は上限6ユニットとなります。

※形態コード500の社内研修は2023年度から新設された形態コードとなります。2022年度までに認定された社内研修は自動的にこちらに移行されます。







 

KENTEM CPDSサービスについて                      5.



KENTEMではCPDSを取得可能なサービスとして、一般的な講習会(現地開催:形態コード101-1)以外に、オンラインセミナーを提供しております。
下表がKENTEM CPDSサービスの一覧になりますが、こちらのサービスのみで推奨ユニット(20ユニット/1年間)の取得が可能です。




 
※CPDSユニット取得例(セミナー参加数:5回)
KENTEMオンラインセミナー【実習型】:15ユニット(6ユニットセミナー:2回、3ユニットセミナー:1回)
KENTEMオンラインセミナー【視聴型】:5ユニット(3ユニットセミナー:1回、2ユニットセミナー:1回)


KENTEM CPDSサービスにより、現地開催の講習会に参加することなく、推奨ユニット(20ユニット/1年間)の取得が可能です。





 

CPDS認定講習会の探し方                          6.

 

 

 

KENTEMのホームページ「イベント・セミナー」でCPDS認定講習会の検索が可能です。


【KENTEMホームページ イベント・セミナーページ】
https://www.kentem.jp/event-seminar/?type=kos


開催地での絞り込みが可能な他、オンラインセミナーや無料セミナーの検索も可能です。
参加したいセミナータイトルをクリックすれば詳細やお申込みページを確認していただくことができます。











 

効率的なCPDSユニット取得方法                       7.



現地開催のセミナーは、参加したくても、現場や書類作成業務などが忙しく、予定の調整や時間のやりくりなど何かと大変です。
下記は、1回のセミナー参加で、受講時間以外にかかる所要時間を試算したものです。

 
往復移動時間(平均)=〔A〕
受付・開始待ち時間(平均)=〔B〕
 

 

現地開催セミナーに参加する場合


〔A〕=約1.5時間
〔B〕=約0.5時間
所要時間(受講時間以外)
合計〔A〕+〔B〕=約2時間

 

オンラインセミナーに参加する場合


〔A〕=0時間
〔B〕=約0.5時間
所要時間(受講時間以外)
合計〔A〕+〔B〕=約0.5時間




推奨ユニット(20ユニット/1年間) を取得する場合の受講時間以外に要する時間は、上記試算によると

・現地開催セミナー(1回2時間の場合)に10回参加する場合
所要時間(講習以外):約2時間×10=約20時間

・オンラインセミナー(1回2時間の場合)を10回受講する場合
所要時間(講習以外):約0.5時間×10回=約5時間



オンラインセミナーは、現地開催セミナーに参加するより15時間も所要時間(講習以外)を削減することができます。

現場が忙しい中で効率的にCPDSを取得するには、オンラインセミナーを積極的に利用することがポイントです!

是非この機会にご参加ください。



KENTEMオンラインセミナー公式ページ